園芸雑学

つるなしインゲンは摘心が必要?種まき時期と肥料のコツを教えます

つるなしインゲンは摘心が必要?種まき時期と肥料のコツを教えます

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家庭菜園で何か新しい野菜を育ててみたいと考えたとき、ふと手軽そうな豆類が思い浮かぶことはありませんか?でも、いざ種を買おうと思うと、「どうやってお世話をすればいいのかな?」と迷ってしまうかもしれませんね。

せっかく愛情を込めて育てるなら、美味しい実をたくさん収穫して、家族みんなで笑顔で食卓を囲みたいものです。実は、植物の性質に合わせたちょっとしたコツを知るだけで、初めての方でも元気な株を育てて、ふっくらとした美味しい収穫を楽しむことができるんですよ。

この記事では、多くの方がつまずきやすいお世話のポイントや、失敗を防ぐための準備について、一つひとつ丁寧にお伝えしていきます。

つるなしインゲンは摘心が必要?種まき時期と肥料のコツに対する結論

まずは、多くの方が一番気になっているポイントについて、全体像をわかりやすくお伝えしますね。ここをしっかりと把握しておくと、この先の作業のイメージがぐっと湧きやすくなりますよ。

摘心は基本的にしなくて大丈夫です。
つるなしインゲンは、特別なハサミ入れ(摘心)をしなくても、自然と枝分かれしてたくさんの実をつけてくれる、とてもお利口な野菜なんですね。
ただし、まれに肥料が効きすぎてツルが長く伸びてしまったときだけは、草丈を抑えるために先端をチョキンと切ってあげるのがおすすめです。

そして、種まきのタイミングは、遅霜の心配がなくなってからが基本です。土の温度がしっかりと15℃以上になってから種をまくことで、元気な芽が出やすくなりますよ。
肥料に関しては、最初に土へ混ぜ込む元肥をしっかりと入れることが大切で、その後の追肥は控えめにするか、場合によっては不要とされています。

なぜなの?摘心・種まき時期・肥料の基本ルールと理由

先ほどお伝えした結論について、「どうしてそうなるのかな?」と気になりますよね。植物が持っている本来の性質を知ることで、お世話のタイミングや理由が自然とわかるようになってきますよ。

摘心が基本的に不要な理由は?

野菜づくりをしていると、「もっと収穫を増やすために枝の先を切る(摘心)方がいいのかな?」と思うことはありませんか?
実は、つるなしインゲンの場合は、もともと側枝(わき芽)がとても発達しやすい性質を持っているんです。つまり、人間がわざわざ手を加えなくても、自分でどんどん枝を増やして花を咲かせ、実をつける力があるんですね。

そのため、収穫量を増やす目的で摘心をする必要はまったくありません。支柱を立てて高く育てる「つるあり」の品種とは違い、「そのまま見守るだけで育ってくれる」という手軽さが、つるなしインゲンの最大の魅力と言えるかもしれませんね。

ただ、一つだけ例外があります。
それは、土の中に肥料が多すぎたり、日照不足が続いたりして、つるなしのはずなのにヒョロヒョロとツルが長く伸びてしまった場合です。
これをそのままにしておくと、葉っぱばかりが茂ってしまって風通しが悪くなり、肝心のお花が咲きにくくなってしまいます。
そんなときは、草丈を抑える目的でツルの先端を切り取ると、株全体がコンパクトにまとまって実がつきやすくなりますよ。

過繁茂ってなに?
肥料(とくにチッソ分)が多すぎたり、気候の条件が合わなかったりして、葉っぱや茎ばかりが異常に大きく茂ってしまう状態のことを言います。この状態になると、実をつける方に栄養がいかなくなってしまうことがあるので、少し注意が必要なんですよ。

種まき時期が大切なのはなぜ?

種をまく時期って、少しズレても大丈夫かな?と思ってしまいがちですよね。でも、つるなしインゲンは温度にとっても敏感な植物なんですよ。
発芽するのに適した温度は20〜25℃とされていて、土の温度(地温)が15℃以上にならないと、種が土の中で腐ってしまうことがあるんです。

そのため、春先のまだ寒い時期や、遅霜が降りる心配があるうちは、グッと我慢して待つことが成功の秘訣です。一般的には、藤の花が咲く5月前後が、種まきスタートの分かりやすいサインと言われていますね。

また、暑すぎる環境も少し苦手です。
気温が25℃を超えてしまうと、せっかく咲いたお花がポロポロと落ちてしまうことがあるんです。ですから、真夏の猛暑の時期に開花が重ならないように、春早めにまくか、少し涼しくなり始めた晩夏にまくか、季節をうまく調整してあげることが大切なんですね。

肥料は元肥主体で追肥を控えるの?

植物を育てていると、「たくさん肥料をあげた方が大きく育つんじゃないか?」と期待してしまいますよね。でも、つるなしインゲンの場合は少し考え方が違うんです。

マメ科の植物は、根っこに「根粒菌(こんりゅうきん)」という小さな味方が住み着いていて、空気中の栄養を自分で取り込む不思議な力を持っています。
それでも、つるなしインゲンはマメ科の中では比較的肥料を好むタイプなので、種をまく前に土へ混ぜ込む「元肥(もとごえ)」はしっかりと入れてあげる必要があります。

しかし、成長の途中で与える「追肥(ついひ)」は、控えめにするのが正解なんです。なぜなら、栽培期間が短いため、最初に入れた肥料だけで十分に最後まで育ち切ることができるからなんですね。
もし途中で肥料をあげすぎてしまうと、先ほどお話ししたように葉っぱばかりが茂ってしまい、肥料が多すぎるとつるが伸びる原因になってしまいます。
「葉っぱの色が極端に薄くなってきたな」と感じたときだけ、パラパラと少しだけあげる程度で十分ですよ。

失敗しないための具体例!プランターや畑での上手な育て方

理由がわかったところで、実際の栽培シーンを思い浮かべてみましょう。ここでは、よくあるシチュエーション別の育て方や、失敗を防ぐためのコツを3つの具体例でご紹介しますね。
あなたのおうちの環境に合った方法を見つけてみてください。

具体例1:プランターでの手軽な種まきと水やり

畑がなくても、ベランダのプランターで十分に育てられるのがつるなしインゲンの良いところですよね。プランター栽培で気をつけたいのは、水やりの加減です。
種をまいた直後にたっぷりと水をあげたら、芽が出るまでは土が乾きすぎないように注意しながら、過湿にならないように見守ります。
土がいつもビショビショに濡れていると、種が呼吸できずに腐ってしまうことがあるんです。

プランターの場合は、深さ2〜3センチの穴をあけて、1か所に3〜4粒ずつ種をまきます。そして無事に芽が出て本葉が2枚くらいに育ったら、元気なものを2本だけ残して、あとは優しくハサミで切って間引きをします。
こうすることで、残った株にしっかりと栄養が行き渡るようになりますよ。

具体例2:畑での黒マルチを活用した栽培法

お庭に小さな畑のスペースがある方は、ぜひ黒マルチを活用することをおすすめします。黒マルチとは、畑の土を覆う黒い農業用のビニールシートのことですね。

これを使うと、太陽の光を集めて土の温度(地温)をぐっと上げてくれるので、春先の少し肌寒い時期でも発芽しやすくなります。
さらに、土の中の水分が蒸発するのを防いでくれたり、雨でせっかくの肥料が流れてしまうのを守ってくれたりと、良いことずくめなんですよ。
つるなしインゲンのように、短期間で一気に成長する野菜にとっては、この黒マルチの効果がとても大きいと言われています。

便利なアイテム
土づくりに欠かせない有機化成肥料は、植物が元気に育ち、ふっくら美味しい実をたくさん収穫するための大きな手助けをしてくれます。少し量が多いと感じるかもしれませんが、密閉して保管すれば来年も使えるので、一つあると重宝しますよ。

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具体例3:強風で倒れそうになったときの対策

つるなしインゲンは背丈がそれほど高くならないので、基本的には大きな支柱は必要ありません。でも、実がたくさんつき始めると頭が重たくなってしまい、強い風が吹いたときにバタッと倒れてしまうことがあるんです。

そんなときは、短い支柱を株のそばに数本立ててあげて、周りを柔らかいヒモでぐるっと囲むように縛ってあげるだけで大丈夫ですよ。
紐を一本張るだけでも、風で株が揺れるのを防いでくれるので、根っこが傷まずに元気に育ち続けてくれます。

つるありとつるなしの違いは?それぞれの特徴を比較

ホームセンターや園芸店に行くと、「つるあり」と「つるなし」の種が並んでいて、どちらにしようか迷うことはありませんか?
ここでは、それぞれのタイプの特徴を表にまとめて比較してみますね。ご自身のライフスタイルや育てるスペースに合わせて選んでみてください。

特徴 つるなしインゲン つるありインゲン
栽培期間 種まきから約50日で収穫開始。短期間でサッと終わります。 収穫までに時間がかかりますが、長く少しずつ収穫を楽しめます。
支柱・摘心 支柱はほぼ不要。摘心も必要なく、手間がかかりません。 長い支柱が必要。ツルが伸び切ったら摘心して枝を増やします。
おすすめの人 初心者さんや、プランターで手軽に育てたい方にぴったり。 畑のスペースがあり、長期間じっくりと収穫を味わいたい方に。

このように比べてみると、初めて家庭菜園に挑戦する方や、あまり時間をかけられない忙しい方には、手間の少ない「つるなし」がとても向いていることがわかりますよね。

つるなしインゲンによくある質問!失敗しないためのQ&A

インゲンを育てる上で、読者さんからよくいただく疑問をまとめましたので、気になる部分をチェックして不安をなくしていきましょうね。

同じ場所で続けて育ててしていいの?

去年インゲンを育てたプランターや畑の場所で、今年もまた同じように種をまきたいなと思うことがありますよね。
でも、マメ科の植物は「連作(れんさく)」をとても嫌う性質があるんです。同じ場所で続けて育てると、土の中の栄養バランスが崩れたり、悪い菌が増えたりして、株が病気になりやすくなってしまいます。

そのため、一度マメ科の野菜を育てた土は、3〜4年は同じ場所を避けるようにするのが理想的です。プランターの場合は、思い切って新しい土に入れ替えてあげるのが一番安心で確実な方法ですよ。

連作障害って?
同じ種類の野菜を、毎年同じ土で育て続けることで起こる生育不良のことです。植物ごとに必要な栄養分が違うため、同じものばかり育てると土の栄養が偏ってしまうと言われています。

収穫のタイミングはいつがベスト?

せっかくできた実だから、できるだけ大きく育ててから収穫したい!と思うかもしれませんね。でも、インゲンを美味しく食べるためには、早めにどんどん収穫することが何よりも大切なんです。

実の中の豆の形がボコボコとはっきりわかるくらいまで大きくなってしまうと、サヤの部分が硬くなり、筋張って食感が落ちてしまいます。
また、大きな実をいつまでも株につけたままにしておくと、植物が「もう子孫を残せたからいいや」と勘違いして、新しい花を咲かせるのをやめてしまうんです。
若くて柔らかいうちにこまめに収穫することで、株の負担が減り、結果的により多くの実を長く収穫できるようになりますよ。

つるなしインゲンは摘心が必要?種まき時期と肥料のコツのまとめ

たくさんの情報をお伝えしてきましたので、最後に大切なポイントをぎゅっとまとめて振り返ってみましょう。これさえ覚えておけば、いざというときでも安心してお世話ができますよ。

  • 摘心は基本的に不要。そのまま自然に任せて育てるのが一番です。
  • ただし、肥料が効きすぎてツルが長く伸びたときだけは、先端を切って草丈を抑えましょう。
  • 種まきは、遅霜の心配がなくなり、地温が15℃以上になってから行います。
  • 暑さに弱いので、真夏に花が咲くのを避けるようにスケジュールを調整しましょう。
  • 肥料は、種まき前の「元肥」をしっかり施し、途中の「追肥」は控えめにします。
  • プランターや畑の土は、水はけを良くし、マルチを活用するとさらに元気に育ちます。
  • 収穫は、実が柔らかいうちに早めにこまめに行い、株を疲れさせないようにしましょう。

いかがですか?こうしてリストにしてみると、決して難しいことではないと感じていただけたのではないでしょうか。一つひとつの作業にはちゃんと理由があるので、それを知っているだけで植物との向き合い方がずっと楽しくなりますよ。

さあ、今日から家庭菜園を始めてみませんか?

最後になりますが、これから栽培にチャレンジするあなたへ、少しだけエールを送らせてくださいね。植物を育てるということは、毎日少しずつ変化する命に寄り添う、とても豊かな時間です。
朝起きてプランターをのぞいたとき、昨日まではなかった小さな可愛い芽がひょっこりと顔を出しているのを見つけた瞬間の喜びは、何にも代えがたいものがありますよね。

つるなしインゲンは、特別な道具や難しい技術がなくても、あなたの愛情にしっかりと応えてくれる優しい野菜です。
最初は「失敗したらどうしよう?」と不安に思うかもしれませんが、この記事でお伝えしたコツを参考にお世話をすれば、きっと大丈夫ですよ。
太陽の光をたっぷり浴びて育った採れたてのインゲンは、スーパーで買うものとは比べ物にならないくらい、甘くてシャキシャキとした最高の味がするはずです。

ご家族と一緒に水やりをしたり、収穫した実をどんなお料理にしようか話し合ったり。そんな心温まる素敵な時間を、ぜひご自宅で体験してみてくださいね。あなたの家庭菜園ライフが、笑顔と美味しい収穫でいっぱいの素晴らしいものになることを、心から応援しています。

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