園芸雑学

じゃがいもの土寄せのやり方は?適切な高さや追肥のタイミングを徹底紹介!

じゃがいもの土寄せのやり方は?適切な高さや追肥のタイミングを徹底紹介!

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家庭菜園でじゃがいもを育てていると、青々とした葉がどんどん広がっていく様子を見るだけで嬉しくなりますよね。ですが、順調に育っているように見えても「土寄せはどのくらい盛ればいいの?」「追肥のタイミングを間違えると収穫量が減るのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

実は、じゃがいもは土寄せと追肥のコツを押さえるだけで、芋の大きさや収穫量が大きく変わる野菜なんです。

この記事では、初心者の方でも失敗しにくい土寄せの高さや追肥のタイミング、作業時の注意点までわかりやすくご紹介します。ホクホクで美味しいじゃがいもをたくさん収穫したい方は、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

じゃがいもの土寄せのやり方は?適切な高さや追肥のタイミングを徹底紹介への答え

じゃがいもを上手に育てるためには、土寄せと追肥のタイミングがとても重要になります。ここでは、一番気になる結論からお伝えしていきますね。

適切な高さとタイミングの結論

じゃがいもの土寄せは、成長に合わせて土寄せは2回に分けて行うのが基本です。春に植え付けた場合を例にすると、以下のようになります。

  • 1回目のタイミング:植え付けから約3週間後、芽が10から15cmになった頃
  • 1回目の高さ:株元に軽く4から5cmほどの土を寄せる
  • 2回目のタイミング:植え付けから約6から7週間後、花芽がつく頃が2回目の目安で、草丈が30cm程度になった時
  • 2回目の高さ:茎の長さの3分の2から4分の3が埋まるように、10から15cmほどの土をしっかり盛る

そして、この土寄せと同じタイミングで追肥(追加の肥料)を行うのが最も効率的で、効果が出やすいとされています。肥料の量は、1平方メートルあたり約40から50gの化成肥料を目安にすると良いですね。「タイミングと高さを守るだけで、収穫量がグッと増える」と言われているので、この2回のステップはぜひ覚えておいてくださいね。

なぜこのタイミングがベストなのか?その理由

「どうして2回に分ける必要があるの?」と気になりますよね。実は、1回で一気にたくさんの土をかけてしまうと、太陽の光で温まっていた地面の温度(地温)が急に下がってしまい、じゃがいもの成長が止まってしまうことがあるんです。

じゃがいもは温かい土の中で元気に育つので、少しずつ土を足してあげるのが優しさなんですね。また、1回目はまだ芽が小さいので、株元に軽く4から5cmほど土を寄せるだけで十分です。この時は、良い芽だけを残す「芽かき」という作業も一緒に行うので、そのついでに追肥と土寄せをするとスムーズですよね。

2回目は、茎がしっかり伸びて花が咲く準備を始める頃です。この時期になると、土の中で新しいじゃがいもの赤ちゃん(ストロンと呼ばれる地下茎の先)ができ始めるので、しっかり土を被せてあげる必要があるんですよ。

なぜじゃがいも栽培に土寄せや追肥が必要なの?失敗しないためのポイント

土寄せや追肥の手順がわかったところで、「そもそも、なぜそんなに土寄せが大切なの?」という理由も知っておきたいですよね。理由がわかると、作業の目的がはっきりして、もっと家庭菜園が楽しくなるかもしれませんね。

じゃがいもの土寄せをしないとどうなる?緑化の危険性

じゃがいもは、私たちが普段食べている部分は「根」ではなく「茎」が大きくなったものだということをご存知ですか?そのため、土の中で大きくなるにつれて、どうしても土の上に顔を出そうとする性質があるんです。もし土寄せをしないで放っておくと、大きくなったじゃがいもが地面から飛び出して、太陽の光を浴びてしまいます。

太陽の光を浴びたじゃがいもは、皮が緑色に変わってしまいます。これって気になりますよね。実は、この緑色の部分には「ソラニン」という自然の毒素が作られてしまうんです。

ソラニンが増えると、食べた時にえぐみを感じたり、お腹が痛くなったりする原因になると言われています。だからこそ、土をしっかり被せて緑化を防いでソラニンを作らせないことが、安全で美味しいじゃがいもを家族で楽しむための最大のポイントなんですね。

ソラニンとは?
じゃがいもの芽や、光を浴びて緑色になった皮の部分に多く含まれる天然の毒素です。ご家庭で調理する際は、緑色の部分や芽を包丁で厚めに切り落とすことで、安心してお召し上がりいただけますよ。

土寄せが収穫量をアップさせる理由

土寄せには、緑化を防ぐだけでなく「収穫量を増やす」という嬉しい効果も期待できるんですよ。じゃがいもは、種イモよりも上の部分の茎から「ストロン」と呼ばれる細い地下茎を伸ばし、その先に新しいお芋を作ります。つまり、種イモの上にある土の層が厚ければ厚いほど、新しいお芋ができるスペースが広がるということなんですね。

適切な土寄せを行うことで、収穫量が1.5倍から2倍に増えたという実例もあるくらいです。また、土を高く盛ることで、風や雨で茎が倒れてしまう「倒伏(とうふく)」を防ぐ効果もあります。茎が倒れずに太陽の光をしっかり葉っぱで受け止められれば、光合成が活発になり、さらに大きくて栄養たっぷりのお芋に育ってくれますよ。

追肥のタイミングがじゃがいもの成長を決める

「土だけ被せればいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、追肥も同じくらい大切なんです。じゃがいもは、植え付けた時の肥料(元肥)だけでは、途中で栄養が足りなくなってしまうことが多いんですね。

ちょうど人間の成長期にたくさんご飯を食べるのと同じように、じゃがいもも「芽を伸ばす時期」と「お芋を大きくする時期」にたっぷりの栄養を必要とします。1回目の追肥は、茎や葉をしっかり育てるためのエネルギーになります。

そして2回目の追肥は、これから大きくなろうとするお芋の肥大を助けるための大切な栄養源です。ただし、肥料をあげすぎると葉っぱばかりが茂ってしまい、肝心のお芋が大きくならない「つるボケ」という状態になってしまうことがあるので、適量を守ることが大切なんですよ。

【具体例】じゃがいもの土寄せと追肥の具体的な手順とやり方

ここからは、実際に畑やプランターで作業する際の具体的な手順を、ステップバイステップでご紹介しますね。私たちも一緒に作業しているような気持ちで、順番に見ていきましょう。

1回目の土寄せと追肥:芽かきと同じタイミングで

春植えの場合は、だいたい4月頃、植え付けから3週間ほど経った頃が1回目のタイミングです。芽が10〜15cmほどに成長してきたら、まずは「芽かき」を行います。

1つの種イモからたくさんの芽が出ていると、栄養が分散して小さなじゃがいもばかりになってしまうので、太くて元気な芽を2〜3本だけ残して、他は引き抜くかハサミで切り取ります。

芽かきが終わったら、いよいよ追肥と土寄せです。株の周りに、1平方メートルあたり約40gの化成肥料をパラパラと撒きます。この時、肥料が直接根っこや茎に触れないように注意してくださいね。

そして、畝(うね)の横や通路の土をスコップやクワを使って、株元へ寄せていきます。高さの目安は4〜5cmほどです。まだ芽が小さいので、優しくふんわりと被せてあげるイメージですね。

2回目の土寄せと追肥:花芽がつく頃が目安

さらに時間が経って5月頃、植え付けから6〜7週間ほど経過すると、じゃがいもの背丈は30cmくらいに成長します。この頃になると、葉の先に小さな花芽がつき始めるんですね。これが2回目の土寄せと追肥の合図です。

やり方は1回目と似ていますが、今度はしっかりと土を盛るのがポイントです。同じように株元に肥料を撒き、今度は茎の3分の2が埋まるくらいの高さ(約10〜15cm)まで土を高く寄せます。かまぼこのような形に土を盛り上げることで、新しくできるじゃがいもが顔を出さないようにしっかりガードしてあげるんですね。

この時、根や種イモを傷つけないように、クワを使う時は少し離れた場所から土を削るようにすると安心ですよ。作業の前に、株の周りに生えている雑草を抜いておくと、肥料の栄養が雑草に取られず、じゃがいもにしっかり届くのでおすすめです。

プランター栽培での土寄せ(増し土)のやり方

お庭やベランダでプランターを使って栽培している方もいらっしゃいますよね。プランターの場合は、周りに寄せる土がないので「増し土(ましづち)」という方法を使います。植え付ける時に、あらかじめプランターの土を少なめ(半分くらい)にしておきます。

そして、1回目と2回目のタイミングで、新しい培養土を上から足していくんですね。追肥をする場合は、足す土に肥料を混ぜ込んでから株元に入れると、追肥は土としっかり混ぜ合わせることができるので、根が肥料焼けを起こす心配が少なくなります。

最終的に、プランターの高さの8分目くらいまで土が入るように調整すると、お芋がしっかり育つスペースを確保できますよ。ベランダでも大収穫が狙えるので、ぜひ試してみてくださいね。ここで、地植えとプランター栽培の違いを分かりやすく表にまとめてみました。

栽培方法 土寄せの方法 作業のポイント
地植え(畑) 畝の横や通路の土を株元に引き寄せる クワやスコップを使い、根を傷つけないように少し離れた場所から土を削る。
プランター・袋栽培 新しい培養土を上から追加する(増し土) 植え付け時に土を少なめにしておく。肥料は新しい土に混ぜてから入れると安全です。

じゃがいもの土寄せに便利な道具とおすすめ肥料

土寄せのやり方がわかると、次に気になるのは「どんな道具を使えば楽にできるの?」ということですよね。使いやすい道具や、じゃがいもに合った肥料を選ぶことで、作業の手間がグッと減り、もっと楽しくなりますよ。

初心者でも使いやすい道具選び

土寄せには、一般的に「クワ」や「スコップ」を使います。でも、重いクワを振り下ろすのは結構な重労働ですよね。もしかしたら、翌日に腰や腕が痛くなってしまうかもしれません。そんな時におすすめなのが「三角ホー(三角草削り)」という道具です。

「立ったまま楽に土寄せや草引きができる」ので、体への負担がとても少ないんです。刃の先端が尖っているので、固くなった土をほぐしたり、畝の土をスッと引き寄せたりするのにピッタリなんですね。雑草の根っこを引っ掛けて抜くのにも便利なので、家庭菜園に1本あると大活躍してくれます。

休日の庭仕事をもっと快適にしてみませんか?ぜひ使いやすさをチェックしてみてくださいね。
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栄養バランスの良い肥料を選ぶコツ

じゃがいもの追肥には、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)がバランスよく含まれた「化成肥料」を使うのが一般的です。特にじゃがいもは、根っこ(お芋)を大きくするために「カリウム」を多く必要とすると言われています。パッケージに「8-8-8」などと数字が書いてあるものを選べば、初心者の方でも失敗が少ないですよ。

最近では、じゃがいも専用に配合された肥料もたくさん販売されています。これなら、どれを選べばいいか迷う心配もありませんよね。栄養たっぷりの土で、家族を驚かせるような立派なじゃがいもを育ててみませんか?

よくある質問(FAQ)じゃがいもの土寄せや追肥に関する疑問

ここでは、じゃがいもの土寄せや追肥について、多くの方が疑問に感じるポイントをQ&A形式でまとめてみました。作業の前にサッと確認して、不安をなくしておきましょうね。

よくある質問 回答とアドバイス
Q. 土寄せを1回で済ませてはダメなの? 一度に大量の土を被せると、太陽の光で温まっていた土の温度(地温)が急激に下がってしまい、じゃがいもの成長が妨げられる可能性があります。少し手間かもしれませんが、2回に分けて徐々に高さを出していくのが、大きなお芋を育てるコツなんですよ。
Q. 追肥を忘れてしまったらどうすればいい? もし1回目のタイミングを逃してしまったら、気づいた時に少量の肥料をあげて土寄せをしてください。ただし、収穫の直前(葉が黄色くなり始めた頃)に肥料をあげると、逆にお芋の味が落ちてしまうことがあるので、遅くても花が咲き終わる頃までには済ませておきたいですね。
Q. 花が咲かない品種でも2回目のタイミングはわかる? はい、わかりますよ。男爵などの品種は花が咲きやすいですが、メークインなどは花が咲きにくい、または咲かずに落ちてしまうことがあります。その場合は「草丈が30〜40cmくらいになった頃」や「植え付けから約6週間後」を目安にしてくださいね。
Q. 秋植えの場合もタイミングは同じ? 秋植え(8月下旬〜9月植え付け)の場合は、成長スピードが少し異なります。目安としては、1回目が9月中旬から下旬、2回目が10月頃となります。基本の「芽が10〜15cm」「草丈が30cm」というサインを見逃さないように観察してみてくださいね。

いかがでしたか?ちょっとした疑問が解消されると、作業への自信につながりますよね。植物は私たちの愛情にしっかり応えてくれるので、ぜひ日々の観察を楽しんでください。

じゃがいもの土寄せのやり方は?適切な高さや追肥のタイミングを徹底紹介のまとめ

ここまで、じゃがいもの土寄せと追肥について詳しく見てきました。最後に、これだけは覚えておいていただきたい大切なポイントを整理しておきますね。

  • 土寄せと追肥は、成長に合わせて2回に分けて行うのが基本。
  • 1回目は芽が10〜15cmの頃に浅く(4〜5cm)、芽かきと同時に行う。
  • 2回目は草丈が30cmで花芽がつく頃に高く(10〜15cm)、茎の3分の2を埋める。
  • 土寄せをすることで、芋が緑色になるのを防ぎ、倒伏を防止して収穫量がアップする。
  • 追肥は1平方メートルあたり約40gを目安に、肥料焼けを防ぐため土に混ぜてから被せる。

このタイミングと高さを意識するだけで、初心者の方でも失敗を防ぐことができるんですよ。難しく考えすぎず、「じゃがいもに優しく布団をかけてあげる」ような気持ちで作業してみてくださいね。

「よし、今週末は畑に行って土寄せをしてみよう!」と思っていただけましたか?土の匂いを感じながら汗を流した後は、きっと清々しい気分になれるはずです。そして数ヶ月後、土の中からゴロゴロと大きなじゃがいもが出てきた時の感動は、何にも代えがたいですよね。

カレーやポテトサラダ、ホクホクのじゃがバターなど、自分で育てたじゃがいもで作る料理は、家族みんなを笑顔にしてくれます。ぜひこの記事を参考にして、最高のじゃがいも栽培を楽しんでくださいね。

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