園芸雑学

キウイの花はいつ咲く?花が咲かない原因と正しい受粉の時期とは

キウイの花はいつ咲く?花が咲かない原因と正しい受粉の時期とは

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庭先や畑にキウイの苗を植えて数年、つるはぐんぐん伸びているのに肝心のお花がなかなか見られなくて、これってどうなんだろう?と気になっていませんか。家庭菜園で果樹を育てるのは本当に楽しいですが、お花が咲かないと「私の育て方が悪いのかな」と不安になってしまいますよね。

実は、キウイのお花が咲かないのには、性別の違いや品種の相性など、いくつかのはっきりとした理由があると言われています。原因を一つずつ紐解いていけば、ご自宅のキウイもきっと可愛らしいお花を咲かせてくれますよ。

この記事では、キウイの開花時期の目安から、お花が咲かない原因、そして美味しい実を収穫するための正しい受粉のタイミングまでをわかりやすく解説します。今年の春こそ、甘くて美味しいキウイを収穫できるように一緒に準備を進めていきましょう。

キウイの花はいつ咲く?花が咲かない原因と正しい受粉の時期とは?

まずは、キウイ栽培で一番気になる「開花時期」「咲かない原因」「受粉のタイミング」の3つの結論について、全体像をわかりやすくお伝えしますね。全体像がわかると、これからの作業がぐっとイメージしやすくなりますよ。

キウイのお花が咲く時期の目安

キウイのお花は、一般的に5月前後に咲き、品種によって4月下旬から6月上旬まで幅があるとされています。もっと詳しく言うと、キウイの果肉の色(赤・黄・緑)によって、お花が咲くピークが少しずつずれていくんですね。これはぜひ知っておきたいポイントだと思いませんか?

果肉の色ごとの一般的な開花時期を、わかりやすいように表にまとめてみました。ご自宅で育てている品種がどれに当てはまるか、ぜひ確認してみてくださいね。

キウイの系統 開花時期の目安 特徴と傾向
赤系キウイ 5月上旬〜5月中旬 最も早く開花を迎える傾向があります。暖地では4月下旬から咲き始めることもあります。
黄色系(ゴールド系) 5月中旬〜5月下旬 甘みが強くて人気の品種です。赤系の次に開花が始まります。
緑系キウイ(ヘイワード等) 5月下旬〜6月上旬 スーパーでよく見かける定番品種です。一番遅く花を咲かせます。

地域やその年の気候によっても前後しますが、キウイのお花の寿命は一輪あたりおよそ3〜5日と言われています。意外とあっという間に散ってしまうんですね。白いお花がだんだんと淡い黄色に変わっていく様子は、とても可愛らしいですよ。

お花が咲かない・実がならない主な原因

キウイのお花が咲かない、あるいは咲いたのに実がならない原因は、主に以下のポイントに絞られます。

  • 雄株と雌株の組み合わせや品種の相性が合っていない
  • まだ木が若すぎる、または老木になっている
  • 間違った剪定でお花がつく枝を切ってしまった
  • 日照不足や、棚が葉っぱで密集しすぎている
  • 肥料のあげすぎ(特に窒素分)や水分の過不足
  • 春先の遅霜や極端な乾燥などの環境ストレス

「もしかして、あれが原因だったのかな?」と思い当たる節があるかもしれませんね。でも大丈夫です。原因がわかれば対策は必ずできますので、安心してくださいね。

正しい受粉のタイミングはいつ?

キウイのお花を確実に美味しい実に成長させるには、人工授粉が欠かせません。自然のミツバチに任せることもできますが、それだと年によって収穫量に大きなバラつきが出てしまうんですね。

人工授粉を行うベストなタイミングは、雌花が3分〜5分咲きの頃に1回目、そして満開の頃に2回目というように、期間中に2回行うのが理想的と言われています。この時期が一番お花が受粉しやすく、確実にお実を結んでくれるんですよ。

キウイの花が咲かないのはなぜ?受粉がうまくいかない理由を深掘り

先ほど結論でお伝えした原因について、ここからはさらに詳しく掘り下げていきます。ご自宅のキウイがどのケースに当てはまるか、私たちと一緒に一つずつ確認していきましょう。

雌雄異株と品種の相性って何?

キウイを育てる上で絶対に知っておきたいのが、キウイは「雌雄異株(しゆういしゅ)」の植物だということです。これってどういう意味?と気になりますよね。簡単に言うと、キウイには男の子の木(雄株)と女の子の木(雌株)が別々に存在しているんです。

つまり、雄株だけを植えていてもお花は咲きますが実はなりませんし、雌株だけでもお花は咲きますが受粉できずに実は大きくなりません。ですから、雄株と雌株の両方を一緒に育てる必要があるんですね。

ちょっとした豆知識
キウイの品種によっては、雄株と雌株の開花時期が微妙にズレてしまうことがあります。例えば、人気の黄色系キウイでは「雄花の開花が雌花よりも約1週間遅れる」傾向があると言われています。お花が咲くタイミングが合わないと、せっかくの雄株も受粉の役に立てないんですね。

若木すぎる?それとも剪定の失敗?

苗を植えてからまだ2〜3年しか経っていない場合、お花が咲かないのはごく自然なことです。一般的に、植え付け後すぐには開花せず、最初の3〜5年程度は「木を育てる時期」なんですね。お子さんの成長と同じで、まずはしっかりと土台を作っている段階ですので、焦らずに見守ってあげましょう。

また、剪定のやり方にも注意が必要です。キウイは前年に伸びた特定の枝(結果母枝)に翌年のお花をつけます。冬の剪定で「伸びすぎたから」と、この大切な枝をすべてバッサリ切り落としてしまうと、春になってもお花が咲かなくなってしまうんです。私たちもついスッキリ切りたくなりますが、ここは我慢が必要かもしれませんね。

日照不足や肥料バランスが与える影響とは?

キウイはつる性で葉っぱも大きく、お日様の光がだ〜い好きな果樹です。棚の上がつるや葉っぱで密林のようになっていたり、建物の陰で一日中日陰になっていたりすると、お花のもとになる花芽(はなめ)が作られにくくなってしまいます。そう思いませんか?植物にとって太陽の光は最高のごちそうなんですね。

さらに、肥料のあげすぎにも注意が必要です。特に「窒素(ちっそ)」という成分が多い肥料をたっぷりあげてしまうと、葉っぱやつるばかりが元気よく伸びてしまい、お花を咲かせるのを忘れてしまうことがあるんです。これを「つるボケ」と呼んだりします。愛情たっぷりに肥料をあげたい気持ち、とてもよくわかりますが、腹八分目がちょうどいいのかもしれませんね。

気象条件のストレスも関係している?

春先になって暖かくなってきたと思ったら、急に冷え込んで霜が降りることがありますよね。この「遅霜(おそじも)」に当たってしまうと、せっかく膨らみかけたキウイの花芽が傷んでしまい、その年はお花が咲かなくなってしまうことがあります。

また、極端な高温や乾燥が続くと、木が「今は子孫を残すよりも自分が生き残るのが先だ!」と判断してしまい、お花を咲かせない防衛本能が働くこともあるんです。自然の力は大きいですが、こまめな水やりなどで私たちがサポートしてあげられることもたくさんありますよ。

キウイの花を咲かせて美味しい実をならせる3つの具体例と対策

原因がいろいろとわかったところで、「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」と気になりますよね。ここからは、キウイのお花を咲かせて美味しい実を収穫するための具体的な対策を、3つのケースに分けてご紹介しますね。

具体例1:開花時期がズレてしまうケースの対策

黄色系のキウイなどでよくあるのが、「雌花が満開なのに、隣の雄木はまだ蕾のまま…」というケースです。これではせっかくお花が咲いても受粉できませんよね。

そんな時におすすめなのが、花粉の保存・購入という方法です。前の年に咲いた雄花から花粉を採取して、乾燥させてから冷凍庫で保存しておくことができるんです。翌年、雌花が咲いたタイミングでその冷凍花粉を取り出して使えば、開花のズレもまったく怖くありません。

「そんな本格的なこと、私にできるかな?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。でも大丈夫です。最近では、キウイ専用の市販の花粉と、受粉に使う専用の筆(梵天)がセットになった便利なアイテムも手に入るんですよ。

これを使えば雄木と雌木の開花が合わなくても、自分の好きなタイミングで確実に受粉でき、秋にはたわわに実るキウイを家族みんなで収穫する喜びを味わえます。
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具体例2:日当たりや環境ストレスで花が咲かない時の見直し方

もし、木は大きくなっているのにお花が少ないと感じるなら、日当たりと風通しを見直してみましょう。キウイの棚が葉っぱで覆われて暗くなっているなら、少しだけ不要な枝を透いてあげます。お日様の光が棚の下まで優しく差し込むくらいが理想的です。

また、お花が咲く前の蕾(つぼみ)の時期に、栄養を集中させるために蕾を間引く「摘蕾(てきらい)」という作業をすることがあります。ただ、ここで頑張りすぎて蕾を落としすぎてしまうと、残ったお花が少なくなってしまいます。「ちょっと残しすぎかな?」と思うくらいで留めておくのが、家庭菜園を成功させる優しいコツかもしれませんね。

具体例3:確実に実をつけるための正しい人工授粉の手順

さて、いよいよ人工授粉の本番です。キウイの人工授粉は難しそうに見えて、実はとてもシンプルなんですよ。私たちも一緒にやってみましょう。

用意するのは、採取した雄花、または先ほどご紹介した市販の花粉です。耳かきの後ろについているフワフワ(梵天)や、柔らかい水彩画用の筆などを使うとやりやすいですよ。

  1. タイミングを見計らう:雌花が3分〜5分咲きになった頃が最初のチャンスです。
  2. 花粉をつける:筆の先に花粉をチョンチョンと優しくつけます。
  3. 雌花に塗る:雌花の真ん中にある、白くて放射状に広がっている部分(柱頭)に、花粉をポンポンと軽く押し当てるように撫でつけます。
  4. 2回目を行う:数日後、雌花が満開になったらもう一度同じように花粉をつけます。

たったこれだけです。2回の人工授粉を行うことで、受粉の成功率がぐんと上がり、いびつな形ではなく、スーパーで売っているような綺麗なまん丸のキウイに育ちやすくなりますよ。ご家族でお休みの日に、おしゃべりしながら受粉作業をするのも楽しい時間ですよね。

よくある質問(FAQ):キウイ栽培のお悩み解決

キウイを育てていると、まだまだ気になることが出てきますよね。ここでは、家庭菜園でよくいただく質問をまとめました。きっと皆さんの疑問の解決に役立つはずです。

Q. 人工授粉は雨の日でもできる?
残念ながら、雨の日の人工授粉はおすすめできません。雨で花粉が流れてしまったり、花粉が水分を吸って破裂してしまい、うまく受粉できなくなるからです。お天気が良くて風の穏やかな午前中に行うのが一番効果的ですよ。
Q. 鉢植えでも実はできるの?
はい、鉢植えでも十分に育てて実をならせることが可能です。あんどん仕立て(リング状の支柱に這わせる方法)などにすれば、広いお庭がなくてもベランダなどで楽しめます。土の量が限られるので、水切れと肥料切れには少しだけ注意してあげてくださいね。
Q. 何年も花が咲かない時は?
植え付けてから5年以上経ち、枝も太く育っているのに全くお花が咲かない場合は、窒素肥料が多すぎるか、冬の剪定で「結果母枝(花がつく枝)」を全て切り落としている可能性が高いです。来年の冬は、少し長めに枝を残すように剪定方法を変えてみると良い結果に繋がりますよ。

まとめ:キウイの花はいつ咲く?花が咲かない原因と正しい受粉の時期とはのおさらい

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。キウイの開花や受粉について、少しでも不安が軽くなっていたら嬉しいです。最後にこの記事の重要なポイントをもう一度整理しておきましょう。

  • キウイのお花は一般的に5月前後に咲き、品種によって4月下旬〜6月上旬まで幅がある。
  • お花が咲かない、実がならない最大の原因は「雄株と雌株の開花のズレ」や「雌雄の不適合」。
  • 日照不足、剪定の失敗、肥料のバランスなどもお花が咲かない原因になる。
  • 確実な収穫のためには、雌花が3〜5分咲きと満開の頃の計2回、人工授粉を行うのがベスト。
  • 開花がズレる場合は、前年の花粉を保存するか、市販の花粉を使うと安心。

キウイはスーパーでいつでも買えるフルーツだと思いがちですが、自分たちのお庭で育て、手作業で受粉させて、ゆっくりと完熟させたキウイの甘さは、お店のものとは比べ物にならないくらい格別なんですよ。「今年こそは!」という思いで丁寧に手をかけてあげれば、キウイの木はきっとその愛情に応えて、可愛らしいお花と美味しい実をプレゼントしてくれます。

もし今、お花が咲かずに悩んでいたとしても、今回見直したポイントを一つずつ試していけば大丈夫です。私たちも陰ながら、あなたの家庭菜園の大成功を応援しています。ぜひ、ご家族みんなで笑顔あふれるキウイの収穫を目指して、楽しくお世話を続けてみてくださいね。

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