園芸雑学

きゅうりは摘心しないでもいい?やり方・つる下ろし栽培を図解でわかりやすく解説

きゅうりの摘心はしないでもいい?やり方・つる下ろし栽培を図解でわかりやすく解説

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家庭菜園の季節がやってくると、夏野菜の代表格であるきゅうりを育ててみたくなりますよね。ご自宅のお庭やベランダで、みずみずしいきゅうりが収穫できたら、毎日の食卓がもっと楽しくなると思いませんか?

でも、いざ育ててみると「きゅうりの摘心はしないでもいい?やり方は?つる下ろし栽培ってどうやるの?」と、お手入れの方法で迷ってしまうことも多いかもしれませんね。

この記事では、そんなお悩みを抱えるあなたへ向けて、きゅうり栽培のちょっとしたコツをわかりやすく図解入りでお届けします。この記事を読めば、お手入れの意味や具体的な手順がスッキリと理解できて、初心者さんでも美味しいきゅうりを「なが〜くたくさん」収穫できる明るい未来が待っていますよ。

きゅうりの摘心に関する結論!本当に必要ある?

きゅうりを育てていると、必ず耳にする「摘心(てきしん)」という言葉。これって本当にやらなきゃいけないの?と気になりますよね。結論をお伝えすると、きゅうりの摘心は絶対にしないといけないわけではありませんが、収穫量を増やすためには非常に有効なお手入れなんですね。

自然のままに伸ばしていってもきゅうりは育ちますが、手を少し加えてあげるだけで、実のつき方が驚くほど変わってくるんです。せっかく愛情を込めて育てるなら、家族みんなで食べきれないくらいたくさんのきゅうりを収穫してみたいと思いませんか?

摘心を行うことで、植物のエネルギーが分散され、より多くの美味しい実をつけてくれるようになります。「少しの手間で収穫量がアップする」と考えると、チャレンジしてみる価値は十分にありそうですよね。

次の章からは、摘心をする場合としない場合で一体どんな違いがあるのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

.「休日の朝、庭で採れたてのきゅうりを丸かじりするのが私の最高の楽しみなんですよね!子供たちも大喜びで食べてくれますよ。」 .

きゅうりの摘心をしない場合とした場合の違いとは?

「摘心」という言葉の響きだけだと、なんだか難しそうな専門用語に聞こえてしまうかもしれませんね。でも、仕組みを知ってしまえばとってもシンプルなんですよ。

ここでは、きゅうりの摘心をしない場合と、しっかりと摘心をした場合で、きゅうりの成長にどのような違いが出るのかをわかりやすく解説していきますね。

解説:摘心(てきしん)とは?
植物の茎の先端(成長点)をハサミや手で切り取る作業のことです。「芯を摘む」ことからこのように呼ばれています。成長を止めることで、脇芽(子づる)を伸ばす効果が期待できると言われています。

摘心をしないとどうなるの?

もし、きゅうりの摘心を全くしなかったらどうなるのでしょうか?実は、摘心をしないと親づる(主枝)がひたすら上へ上へと一本だけ伸び続けることになります。

きゅうりはツル性の植物なので、そのまま放っておくとどんどん背が高くなっていきます。一見すると元気に育っているように見えますが、栄養がすべて親づるを伸ばすことに使われてしまうんですね。

その結果、脇から新しいツル(子づる)が出にくくなり、実をつける場所が少なくなってしまいます。「葉っぱばかりが茂って、肝心のきゅうりがあまり採れない」という残念な結果になってしまいます。

摘心をすると得られる嬉しいメリット

一方、適切なタイミングで摘心を行うと、きゅうりの成長パターンがガラリと変わります。親づるの先端をプチンと切って成長を止めることで、きゅうりは「上にはもう伸びられないから、横に枝を広げよう」と判断するんですね。

すると、中段あたりから新しい子づるがどんどん発生してきます。きゅうりの実は、親づるよりも子づるや孫づるにたくさんつく性質があると言われています。

つまり、摘心を行うことで実をつけるための「枝」が増え、結果としてより多くの実を長く収穫できるようになるんですね。これが、摘心が推奨される最大の理由なんです。

管理方法 成長の様子 収穫量の目安
摘心をしない 親づるが一本だけ高く伸び続ける 実をつける枝が少なく、収穫量は限定的になりがちです。
摘心をする 親づるが止まり、子づる・孫づるが増える 実をつける枝がたくさんでき、長く多く収穫できます。

きゅうりの摘心はいつやるの?やり方は?芯止めの仕方を図解で解説

摘心の重要性がわかったところで、次は「じゃあ、いつ、どうやって切ればいいの?」という疑問が湧いてきますよね。

難しく考える必要はありません。初心者さんでも失敗しないための、具体的な摘心のやり方を順番に解説していきますね。これを覚えれば、あなたも立派なきゅうりマスターに一歩近づけますよ。

親づる(主枝)を摘心するタイミングとは?

まずは、一番太い幹となる「親づる」の摘心からスタートします。きゅうりがすくすくと育ち、自分の背丈くらいになってきたら準備のサインです。

一般的に、親づるは手が届く高さ、または支柱やネットの上端に達したら摘心して生長を止めるのが基本です。これ以上高くしてしまうと、収穫するときに脚立が必要になったり、風で倒れやすくなったりしてしまうんですね。

支柱の一番上まで来たら、先端の葉っぱのすぐ下をハサミでチョキンと切り落としましょう。これで親づるの摘心は完了です。とても簡単ですよね。

子づる・孫づるの上手な管理方法

親づるを止めた後、しばらくすると葉っぱの付け根から新しいツル(子づる)が元気よく伸びてきます。この子づるの管理が、たくさん収穫するための鍵を握っているんですね。

きゅうりの品種にもよりますが、一般的なルールとしては以下のようになります。

  • 下から数えて5枚目くらいまでの葉から出る子づるは、早めに根元から切り落とす(風通しを良くするため)
  • それより上の段から出る子づるは、葉っぱを2枚残してその先を摘心する
  • さらにそこから出る孫づるも、同じように葉を1〜2枚残して摘心する

こうやって「伸ばしては切る」を繰り返すことで、栄養が実に集中して、美味しいきゅうりが次々と育ってくれるようになります。少し手間に感じるかもしれませんが、毎日の観察が楽しくなりますよ。

きゅうりのお手入れ、専用の園芸ハサミを使えば作業時間がグッと短縮できるかもしれませんね。初心者さんでもスパッと切れるので、大切な植物へのダメージも最小限に抑えられます。
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初心者さんでも失敗しないためのコツ

「切る場所を間違えたらどうしよう?」と不安になる気持ち、よくわかります。私たちも最初はドキドキしながらハサミを入れたものです。

もし、うっかり切りすぎてしまっても大丈夫です。きゅうりは生命力がとても強いので、すぐに別の場所から新しい芽を出してくれます。失敗を恐れずに、まずは思い切ってやってみることが上達への近道なんですね。

晴れた日の午前中に作業を行うと、切り口がすぐに乾いて病気になりにくいと言われています。そんな小さな工夫を取り入れるだけでも、成功率がグッと上がりますよ。

.「最初は私も『どこを切るの!?』ってパニックになりましたよ。でも、慣れてくると床屋さんのような気分でチョキチョキするのが楽しくなってくるんですよね。」 .

つる下ろし栽培って何?図解でわかりやすく解説

さて、ここからは少しステップアップした栽培方法をご紹介しますね。「つる下ろし栽培」という言葉を聞いたことはありますか?

これは、プロの農家さんも実践している、きゅうりを長期間にわたって収穫し続けるための素晴らしいテクニックなんです。一見難しそうに見えますが、仕組みを頭の中でイメージできれば、ご家庭でも十分に挑戦できますよ。

つる下ろし栽培のメリットってなに?

通常の栽培方法だと、きゅうりのツルが支柱のてっぺんまで到達したら、そこで摘心して成長を終わらせますよね。でも、つる下ろし栽培は少し違います。

ツルが上まで伸びたら、下の方の古い葉っぱや実を収穫し終えた部分を整理し、ツル全体をズルズルっと下の方へ降ろしてあげるんです。そうすることで、先端に再び上に伸びるためのスペースが生まれます。

この方法の最大のメリットは、「常に元気な若い葉っぱに太陽の光を当てて、長期間にわたり新鮮なきゅうりを収穫し続けられること」です。ベランダなどの限られた高さのスペースでも、驚くほど長持ちさせることができるんですね。

つる下ろし栽培の具体的なやり方を図解入りで解説

では、わかりやすいステップ形式で解説していきますね。

  • ステップ1:下準備
    きゅうりが支柱の一番上まで伸びてくるのを待ちます。このとき、下の方(地面から30〜40cmくらい)にある古い葉っぱや、すでに収穫が終わった枝は、ハサミで綺麗に切り落としておきましょう。
  • ステップ2:固定を外す
    ツルを支柱やネットに結びつけているヒモやクリップを、慎重に外します。きゅうりのツルは折れやすいので、優しく扱ってあげてくださいね。
  • ステップ3:ツルを下ろす
    葉っぱを落としてツルだけになった下の部分を、鉢の縁や畝の上に「とぐろを巻くように」丸めてそっと下ろします。上部に新しいスペースができたら、ツルを再び支柱に結び直します。
  • ステップ4:繰り返す
    またツルが上まで伸びてきたら、同じように下葉を処理してツルを下ろします。これを繰り返すことで、秋口まで長く収穫を楽しむことができると言われています。

まるで手品のように、きゅうりのツルが循環していく様子は、育てていてとてもやりがいを感じる瞬間です。少し時間はかかりますが、ぜひ挑戦してみてほしい栽培方法の一つですね。

長くたくさん収穫するための育て方のポイント3選

摘心やつる下ろし栽培の他にも、きゅうりを元気に育ててたくさん収穫するための大切なポイントがいくつかあります。植物も私たち人間と同じで、ご飯を食べたりお水を飲んだりして大きくなります。ここでは、日々の管理で気をつけてあげたい3つのポイントをご紹介しますね。

1. 肥料と水やりの絶妙なバランスとは?

きゅうりの実は、その約90%以上が水分でできていると言われています。そのため、水切れを起こすと、実が曲がってしまったり、苦くなってしまったりする原因になるんですね。

土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えてください。特に夏の暑い時期は、朝と夕方の涼しい時間帯に2回水やりが必要になることもあります。

また、きゅうりは成長が早く、次々と実をつけるため、たくさんの栄養を必要とします。2週間に1回程度を目安に、追肥(ついひ)をしてあげると良いでしょう。液体肥料を使うと、すぐに根から吸収されて効果的ですよ。

豆知識:きゅうりはなぜ曲がる?
スーパーで売られているきゅうりは真っ直ぐですが、家庭菜園ではよく「曲がったきゅうり」ができますよね。これは水不足や肥料不足、または葉っぱが重なって日当たりが悪くなっているサインかもしれません。でも、曲がっていても味は変わらず美味しいので、安心してくださいね。

2. 病害虫からきゅうりを守る優しい工夫

きゅうりを育てていると、どうしても虫が寄ってきたり、葉っぱに白い粉のようなものがつく「うどんこ病」になったりすることがあります。これって、とっても気になりますよね。実は、初期のうどんこ病はお酢で作った自作のスプレーで対応できるんですよ!以下の記事で紹介していますので気になる方は読んでみてください。

→ うどんこ病に酢スプレーを毎日使うのは危険?特効薬はあるのか・酢でできる対処法と作り方


うどんこ病予防の基本は、風通しを良くすることです。先ほどご紹介した「下の方の古い葉っぱを切る」という作業は、病気の予防にも大きく役立っているんです。

また、アブラムシなどの小さな虫を見つけたら、早めに粘着テープでペタペタと取り除いたり、水で洗い流したりする物理的な方法がおすすめです。薬剤に頼りすぎず、毎日少しずつ観察してあげるのが一番の愛情かもしれませんね。

3. 早めの収穫が株を長持ちさせる秘訣

「もっと大きくなるまで待とうかな?」と思って、きゅうりを長くツルにつけたままにしていませんか?実はこれ、植物にとってはかなりの負担になっているんですね。

きゅうりは、大きすぎる実を育てようとすると、すべての体力をそこに注ぎ込んでしまい、新しい花を咲かせたり、次の実を育てたりする力がなくなってしまいます。

そのため、長さが15〜20cmくらいになったら、少し小さめでも早めに収穫することが、株を長持ちさせて全体的な収穫量を増やす最大の秘訣なんです。「少し早めに採る」を合言葉に、毎日の収穫を楽しんでみてくださいね。

まとめ:きゅうりの摘心とつる下ろし栽培で大豊作を目指そう!

ここまで、きゅうりの摘心の意味から具体的なやり方、そして少しプロ向けの手法であるつる下ろし栽培まで、たっぷりとお伝えしてきました。もう一度、大切なポイントを整理しておきますね。

  • きゅうりの摘心は必須ではないが、収穫量を増やすためには非常に効果的
  • 摘心をしないと親づるばかりが伸び、実をつける枝が少なくなってしまう
  • 親づるは手が届く高さで摘心し、子づる・孫づるも適度に葉を残して切る
  • つる下ろし栽培を取り入れると、限られた高さでも長期間の収穫が期待できる
  • 水やり、追肥、早めの収穫を心がけることで、株を元気に保つことができる

文字で読むと少し作業が多く感じるかもしれませんが、実際に植物と向き合ってハサミを入れる時間は、日常の忙しさを忘れさせてくれる癒しのひとときになりますよ。

さあ、あなたも美味しいきゅうりを育ててみませんか?

「きゅうりの摘心はしないでもいい?やり方は?つる下ろしって」という疑問から始まったこの記事ですが、最後にはきゅうり栽培の奥深さと楽しさを感じていただけたのではないでしょうか。

家庭菜園は、失敗も成功も含めてすべてが素晴らしい経験になります。太陽の光をたっぷり浴びて育ったもぎたてのきゅうりを、氷水でキンキンに冷やして味噌をつけて食べる。そんな最高の贅沢が、あなたのお庭やベランダで待っていますよ。

もしわからないことがあっても大丈夫です。植物は私たちの声に応えてくれるように、健気に育ってくれます。今日学んだことを少しだけ意識して、まずは気軽に土に触れてみてくださいね。

あなたが愛情を込めて育てたきゅうりが、食卓に笑顔を運んできてくれることを心から応援しています。一緒に家庭菜園の楽しさを味わい尽くしましょう!